ふざけていた息子がピアノに夢中になるまでの3年間

現在6歳半になる息子のエピソード。とにかく元気いっぱいで、遊ぶのも大好き、寝るのもたっぷりな典型的な子どもだ。

小さい頃からリズム感がよく、歌が大好きだったこともあり、4歳になる少し前からピアノ教室に通わせることにした。

しかし、最初は全くピアノに集中できず、椅子に座ることすらままならない状態。先生宅のグランドピアノを開けて中をのぞき込んだり、鍵盤を適当に叩いたりと、落ち着きがなくレッスンどころではなかった。

ある日のこと。いつものようにふざけてピアノを叩いていると、先生がピシャリと「子どもだからって、あんまりふざけたらあかんで!」と叱った。その瞬間、息子は固まり、それまで見たことのない真剣な表情に変わった。私が注意してもあまり響いていなかったのに、他人から指摘されることでスイッチが入ったようだった。

それ以来、ピアノに対する向き合い方が少しずつ変化。先生から「毎日弾かなくてもいいから、とにかく座る習慣をつけることが大事」とアドバイスを受け、少しずつピアノに触れる機会を増やしていった。すると、今まで練習を嫌がっていた息子が、「ピアノする!」と言って自発的に弾くようになった。

ピアノを始めて3年目。ついに初めてのピアノソロ発表の舞台に立つことが決まった。あの日の先生の一言が、息子のやる気を引き出してくれた。心から感謝している。


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